店長日記
カルシウムパラドックス
2020.11.9
カルシウムパラドックス
カルシウムが不足するとカルシウムが増える?
血液検査でカルシウムの血中濃度が高い
という検査結果が出ることがあります。
すると、医師からは、
カルシウムの血中濃度を下げるため、
カルシウムの摂取は控えるよう言われることもあるようですが・・・・。
もし、カルシウムが体内で足りていれば、
カルシウム血中濃度は基準値以内に収まりますが、
足りていない場合は、
副甲状腺ホルモンが増え、
体は骨からカルシウムを溶かし出して補おうとします。
すると、カルシウムの血中濃度が上がります。
カルシウムが足りないのに
血液中(=細胞内)のカルシウムが増えてしまうという
パラドックス(逆説)が起こります。
これがカルシウムパラドックス。
カルシウムパラドックスが起きるとどうなるか?
・骨粗しょう症
・動脈硬化
・高血圧
・関節症
・認知症
・免疫力の低下
では、カルシウム不足はなぜ起きるか?
・リンの摂りすぎ
リンとカルシウムはくっついてしまうと、小腸で吸収されにくくなってしまいます。
つまり、リンは体内に入ったカルシウムの吸収を阻害して、排泄してしまう働きがあります。
リンは、魚、乳製品、大豆、肉などにも含まれていますが、スナック菓子や冷凍食品、加工食品などに多くふくまれているので、これらの摂りすぎに注意が必要です。
・糖の摂りすぎ
精製された糖も摂りすぎると、食事で摂取したカルシウムの80%近くが体外に排泄されてしまうこともあります。甘いものの摂りすぎにも注意が必要。
なので、
カルシウム血中濃度が高いからといって、
カルシウムの摂取を控えていると、
体内のカルシウム不足はさらに加速し、
上記のような症状を引き起こす原因になります。
カルシウムパラドックス
要注意ですね!
参考文献 : オーソモレキュラー栄養医学研究所様のページ他より参照
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